7月14日 公開講座「チェルノブイリの今 ~現地に足を運んだ僧侶の報告~」
仙台仏青主催で公開講座が行なわれました。タイトルは「チェルノブイリの今 ~現地に足を運んだ僧侶の報告~」。
仏青メンバーでもある二本松市 真行寺住職の佐々木道範さんの講演がありました。
佐々木さんは今年の5月18日から9日間ウクライナに行って現地を視察してきたことを中心にお話をしていただきました。
プロジェクターで写真を写しながら丁寧にお話を頂きましたが、その冒頭で「福島の27年後がチェルノブイリの様になるのか、ならないのか。
チェルノブイリでできていて、福島でできていないことは何か。
チェルノブイリと福島の共通するところはどこか」などからお話を頂きました。
ウクライナでは、今国策で保養を行なっているそうです。
具体的には年に二回、子どもたちを1週間から1ヶ月くらい放射能を気にしないで遊べるところに保養しています。
これらの費用なども国で支払われるほか、公共料金や医療費なども免除されるそうです。
翻って日本をみてみると、国策として保養をする以前の段階で保養という言葉をテレビ、マスコミ、新聞などで見る機会が少ないんではないでしょうか。
何故、保養が必要なのか、保養する意味は何かなど日本に比べて国策として行なっているウクライナの方が国民レベルでその重要性の周知はなされていると思うし、27年経った今でも保養を続けているということにその必要性を感じました。
チェルノブイリ原発に関わった科学者から「何故、チェルノブイリから学ばないんだ」と言われたそうですが今からでも学ぶべきことは多いように思いました。
他にも様々な現地視察の報告をしてもらいましたが、最後にウクライナを視察してきて少しだけど光が見えてきたと仰られました。
それは27年経った今でもウクライナでは下を向かず前を向きながら生きている人、現実と向き合って生きている姿を見てそこに光を感じたそうです。
27年間、現実と向き合いながら生きている人たちがいるということを知った一方でこれからも末永い支援活動が必要なのだということを改めて思いました。
なお、この公開講座の佐々木さんのお話はネット配信されています。下記のURLから配信先に飛ぶか、「IWJ宮城2」で検索して頂けますと動画をご覧いただけます。
http://www.ustream.tv/channel/iwj-miyagi2
以上です。
2013年7月15日月曜日
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