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「たちあがれ自分!とりもどせ想像力!〜マジでマヒする五秒前〜」アンケート結果     

                
◆「1999年のよだかの星」をみて

・他の生物の命の犠牲の上に豊かな生活が成り立っていることを知った。 9人
・動物実験の現状を知ってショックを受けた。 4人
・人間であることの罪深さを知った。 4人
・様々な思い(命の矛盾)を感じた。 4人
・目を背けたくなるような人間の汚い部分を、自覚しなければならないと感じた。
・私たちの生活の暗部である動物実験の現実を大変なショックをもって受けとめた。映画を見て頭の中をよぎったものは731部隊の人体実験と、アウシュビッツのできごと。科学、医療の進歩、文化的生活、便利な社会の影にある、命を踏みつけて生きている現実を直視できない自分、否、見えなかった自分が問われた。
・731部隊、人間の戦争への実験、これは断じて許されない。動物実験での人間の生き方は資本主義社会では避けられない現実。人間が滅亡するまで続く。
・賢治では「フランドン農学校の豚」の方がショックで、読んだ後しばらく豚肉が食べれなかった。私は医者で臨床のみだが、医学部生時代には実習でマウスの実験をやっていた。皆、殺すのは嫌なので「やって」「やって」と押しつけ合っていたが、自分の手で殺すことなく今に至っている。
・「なんだかよくわからないので中略」に笑った。
・いろんなことに割り切れなさを感じるといふことが、自分は不快と感じてゐたといふことがわかった。
・「いのち」をテーマにとても重苦しいものだったが、なによりインタビューに応じてくれた方々の勇気に感動をおぼえた。人間として生かされていることに感謝をしなければならないと思う。厚生省(旧)の対応に腹が立つ。
・いのちがいのちを犠牲にして生きていくことは避けられないけれど、賢治さんが求めていたところから大きく反対方向に突き進んでいるような今の時代に自浄作用が働く、新たな波に期待したいような、或いはその波をつくっていきたいような気持ちです。
・一つの方向性を考へるビデオ。子供達に何回もくり返し見せて生きることを教えてください。
・目をそらしがちなことにきちんと向かい合っていくことの大切さを感じた。また医療において「仕方のない」「必要な」動物実験しか私は知らなかったので恥ずかしく感じた。
・はじめて見た内容だったので衝撃を受けた。動物のいのちと私のいのちについて考えさせられた。
・嫌なもの、見たくないもの、知りたくないもの、やっぱり知らなきゃだめ。
・よだかのように泣くことのなくなった社会は健全ではないと思う。
・何かを犠牲にしなければ人は生きてゆけない。人間とはそういう動物だと思う。動物実験も医学の発達のためには必要なのだと思う。感謝して生きるしかない。
・いのちの連鎖の矛盾、宿業を実感した。よだかは自分の業を実感し懺悔の心がおこり、いのち ? 葛藤を真正面からみすえたのかもしれない。私は無自覚無関心の中で浮いたり沈んだり、よだかの問題は私の問題。人間は生き物として最低なのかもしれない。
・人間だけでは生きていけない世の中、あらゆる命の使命を感じた。
・人は生きるために動植物を犠牲にしている。したがって森羅万象に存在する命を大切に尊厳しなければならない。動物実験も人の生命のために必要であり、何らかの法規制も必要と思う。植物は意思表示がないからいいのか。動植物の価値を認め、命を崇拝することは重要である。命を無駄にしないことが人間としてのせめてもの努めと思う。
・ショッキングだった。ああいうことが行なわれてるとはうっすらわかっていたが、どこかで知ろうとしてなかったのかもしれない。人間であることの罪深さを痛烈につきつけられる。でもベジタリアンになれるとは思えないし、それが解決にはならない気がする。
・サルを食べる土地もあり、犬を食べる国もあり、牛・豚を食べない人もいる。動物実験での有益性を考えれば、それも悪とは言えない。人はかわいい小動物は大事な仲間と感じると思う。でもその対象がホームレスだったら親身になって世話をするのだろうか。


◆森 達也さんのお話を聞いて。

・個々の考え(意思表示)が大事だということを感じた。 5人
・メディアの話は興味深かった。 5人
・メディアのからくりを知った。 5人
・マヒしている自分にきづいた。
・ドキュメンタリーは主観が大事だと思った。
・森さんはどの視点でカメラをむけているのだろうか。森さんのフリーの立場は、強いのか?弱いのか?日本人はたしかにあいまいさ・皆がそう言うから従っていればいい・出る杭は打たれるようなところがあるが、これからはユニークさ個々の考えが大事にされなければと思う。
・我々を思い切り悩ませる(酒鬼薔薇聖斗のその後など)ドキュメンタリーを作ってください。
・もっといろいろな話を聞いてみたいと思った。
・とても一言で感想はいえないが、真っ当な話をありがとう。

・視点が変はりました。
・私は「三丁目の夕日」を賛美する風潮が嫌い(観てないが・・・)。みんなで食卓をかこむ明るい家庭などなく、近所に叱ってくれる大人もいない。差別のはびこる、女が肩身の狭い思いをした時代だった。ただ、社会科で涙ながらに憲法前文を読んだ教師が強烈な良い思い出。
・普通の人。見えない所にライトをあてると非凡かも。
・社会をあおる仕組み、まさにその通りだと思う。わかっていながらこの大きな力に流されてしまう全体性を、少しでもくずしていく意識が必要。洗脳されやすい日本人(だけじゃないけど)は大いに問題。まさに今日のタイトルどおり!
・Yes , No と答えを出すべきと今の社会は求められがちだが、あいまいな矛盾している部分を認めるべきなのだと思った。強い刺激を受けた。
・本当のことは結局白黒つけられないものだとわかった。
・メディアと政治、宗教、治安、真宗をmixしてお話されていておもしろかった。
・便利で快適な生活をしているように見えるが、実は不安で不信感だらけで生きづらさを感じている。無関心、無痛、無分別、無自覚なのに自己執着は想像以上に強く、また身勝手から出てくる愚痴や怒りに振り回されている毎日だと思った。表面ばかりみつくろい、自分の本質の姿に気づこうとしない。今日のお話の中から生きる課題をいただいた。
・ファシズムの生まれた背景にメディアが存在しているという話が興味深かった。日々の報道番組を見てもインパクトの強さで視聴率を狙ったものが多い。報道の仕方で極悪人も作り上げられてしまうように思う。視聴者の意向ということもあるだろうが、健全なマスメディアが健全な社会には不可欠だと思った。
・宗教は死の恐怖を和らげる。おもしろい話だった。
・メディアの怖さを痛感した。矛盾が大事、(自分の身勝手さを)知ることが大事というフレーズが印象的だった。
・「A2」(「A」より「A2」を先にみた)を見た時、それまでワイズマンくらいのドキュメンタリーしか見たことがなかったので、作り方の主観が全面に出ている森さんの作品に少し抵抗を覚えた。しかしその後マイケルムーアの作品などいろいろなドキュメンタリーを見て、主観がなければドキュメンタリーを作る意味はなくなるんだとわかってきた。
・「戦争をする国」に近づかんとする現在、自分で確かめ、判断し、意思表示することの大切さを学んだ。
・「必要悪」という言葉が耳に残る。動物実験に恩恵を受ける私がいる。「必要悪」なのか、存在が「悪」なのか。悪とは何か?あらためて考える。
・不安をあおりたてるような世の中になっていることは同感です。自分をしっかりもって生きていきたい。
・あるドイツ人の先生は、ドイツで豚の心臓のある部分を使った手術をした。日本でそういうことをしているかはわからないが、その先生は豚に感謝しつつ豚を食べているそう。「よだかの星」は初めて知った。悲しく、でも凛々しい話ですね。
・今まで日本という国のことはわかっていたが、やっぱり団体、まとまるってことが頭の中にあるとはっきりした。あまりはっきり声をあげられないけど少しずつおかしいことをおかしいと言えるようにしたいと思った。


◆講座や会場へのご意見・ご要望など。

・またこういう講座があったら参加したい。
・葬式だけの寺ではないと感じた。
・講演前に先生の経歴等を知って話を聞きたかった。
・次回も森さんをよんで下さい。 数年続けてはどうですか?
・森さんをよくぞ招いてくれた。
・たいへん興味深い企画・機会をありがとう。これからも意欲的にお願いします。 6人
・(今後も宗教、信教にかかわらず)こういうイベントを期待している。 2人
・ちょっと時間的にもたもたした。
・会場が寒かった。 2人
・テーブルがほしい。
・ビデオプロジェクタのピントがあまい。
・下駄箱が少ない。
・ビデオの解説が必要。
・死よりも、いかに生きるかが本当の宗教。
・気候のいい時期におこなってもらいたい。
・喫煙所の場所をかえてほしい。