2009年6月27日〜28日「死刑から考える」 アンケート

━━━問1.性別を教えてください。

* ・男性 13名  ・女性 6名

━━━問2.年代を教えてください。

* ・10代 0名  ・20代 3名  ・30代 5名  ・40代 1名
* ・50代 1名  ・60代 5名  ・70代~4名

━━━問3.どちらから起こしになりましたか?

* ・宮城県 15名 ・福島県 3名 ・その他 1名 ・山形県・青森県 0名

━━━問4.本講演会をどのようにして知りましたか(複数回答可)

* ・友人、知人の紹介       7名
* ・ポスター、チラシを見て    4名
* ・新聞を読んで         3名
* ・森さんのホームページを見て  1名
* ・仙台仏青のホームページを見て 1名
* ・その他            6名(市民講座2名、ミクシー、東北別院、同朋会)

━━━問5.この講演会に参加しようと思ったきっかけは何ですか?(複数回答可)

* ・興味のある講演内容だから 10名
* ・森さんのファンだから    3名
* ・裁判員制度が始まったから  3名
* ・誘われたから        4名 
* ・みんなと交流したかったから 1名
* ・その他           4名
* ・死刑について考えたいから 
* ・これからの考えるきっかけにするため
* ・明治青年大学(仙台市中央市民センター)平成22年学習テーマとしての適否確認聴講)

━━━問6.このような講演会をまた希望しますか

* ・ぜひ開催してほしい 17名
* ・どちらでもよい    1名
* ・開催しなくてよい   0名
o ○どんなテーマの講演会を希望しますか?
+ ・(今回の講演会の)後編を  
+ ・「おくりびと」青木新門さん  
+ ・「死生観について」梅原猛さん等
+ ・格差社会と言われる現代社会の諸問題を
+ ・多くの目線から物事を考えたい
+ ・その時の世の中に起きている問題、事柄
+ ・脳死について(脳死は人の死か?)
+ ・裁判員制度について  
+ ・自殺(自死)について2名
+ ・親鸞について
+ ・裁判所の中で何が起きているのか(民事、刑事事件、検察と弁護士の戦い)

━━━問7.講演を聞いて感じたことをどうぞお書きください。

* ・生と死について今までより考えるようにしていきたい。
* ・わかりやすく質問の時間も十分。
* ・誠に歯切れが良く、お話に説得力も加わり眠気も起こらず最後まで興味を持って聞けた。
* ・人間は終末(世紀末)感に弱いのか? いのちは世紀末感の立場に立ったときどうするのか? 共同被害者意識を利用する階級がいることは分かっているのに、あくまで善意を信じていたいのだろうか?
* ・死刑制度について深く考えさせられた。表層的レベルの自分に気づかされた。
* ・私たちがメディアに操作されているのかが、よく感じることができた。しっかりとした目を持ちたい。
* ・今回参加した動機でもあるが、いかに知らないことが多いか・・・。専門的に追求された方の話を聞くことにより、自分の答えを出すきっかけになり、興味深かった。
* ・死刑があるのは、ずっと当たり前だと思っていた。自分の家族が殺された時、自分自身は手を下さない代わりに、国が仇討ちしてくれるためにあるんだと思ってきた。でも、今日の話を聞いて、初めて廃止論についても考えるようになった。いいきっかけになったと思う。
* ・人は必ず自分は「白」だと思いたい存在で、他者は「黒」だとさだめたいと思っていると思う。しかし実際は「グレー」。だからこそ「黒」か「白」のどちらかを選ぶということをするのではなく、考えていくことが大切なのだと思う。他者の考えを聞いて、自分の考えを述べていくことで正しい(ありのままの)見方ができるようになるのではないだろうか。
* ・「いのち」「死刑」について考えさせられた。
* ・今まで生活に関係ないと思っていた死刑制度について考えさせられた。
* ・死刑について知らないことが沢山あった。自分の無知を恥じる。
* ・死刑は、生きて地獄、死んで天国浄土の国に行った方が楽でよいと思っていたが・・・ここで人の命ということを考えると死刑廃止し罪人のケアの充実を考えるべきと感じた。
* ・パンデミック、過剰反応あるいは、ミスリードなどから正しく素人の人心教導する活動のツールとして最も効果的な手段は何か? 音声(ラジオ)、映像(テレビ、映画)、活字(書籍)、講演(共通の考えを持つ人々の集まる場、宗教)
* ・モノの見方を柔軟にもつこと、一つの見方に固着しないこと、いろいろと勉強になった。

━━━問8.森さんにメッセージのある方はどうぞお書き下さい。

* ・森さんvs科学者の対話が聞きたいです。・公害は学者(研究者)によって作られ、メディアは社会の動き、流れを変え政治家の良し悪しで世の中変わる。悪貨は良貨をつぶす。そんな現在の日本社会に正義、真実を強く訴えてほしい。
* ・頑張って下さい。パワーを感じました。多くの方(特に若い人)に伝えて下さい。
* ・日常の精力的な行動にこそ解決の方法はあることを感じました。問題あればこそ!!の思いが強い。
* ・これからも益々ご健康に留意され、次回も楽しみに御待ち致しておりますので是非。お待ち致している人が居るんです。
* ・去年、今年といろいろ勉強になりました。ありがとうございます。
* ・大変参考になるお話ありがとうございました。
* ・「実際の被害者の遺族には私達はなれないのだ。なれない(なってない)状況のうちはならなくていいのだ」とは、今日初めて知りました。

━━━問9.仙台仏青へのメッセージがあればお願いします。

* ・自然科学就中、生命科学の進歩は今後も続くだろう。一方真言は不変。[心vs身体 能vs意識]双方で解けない世界に仏教はどのように支援補完が可能か。
* ・昨年の講演会のことはほとんど知らなかった。たまたま今回は知り合いから知ることができたが新聞などを気をつけて見ていても見つけることができなかった(朝日新聞)。宣伝が不足ではないか。森さんの講演は宮城ではなかなか機会が少ないように思うので、知れば聴きたい人はもっともっといると思う。もっと一般に宣伝する形をとって下さい。
* ・これからもこのような企画で頑張って下さい。
* ・お骨を祈る方々がいなければ仕事も成り立ちません。聞く方々がいなければ講演もはり合いがありません。開催者はやはり努力が必要。
* ・仙台仏青がこのような活動を起こしたことに敬意と期待をもっています。
* ・宣伝が足らないのではないでしょうか?
* ・せっかくの企画を広く知らせる宣伝が足りないのでは・・・
* ・頑張って!!
* ・非常に興味深いテーマでの講演会の企画ありがとうございました。普段こういうことに関する気持ちや考えをぶつける場がないので、今日はとても嬉しかったです。

多くのご意見、ご感想ありがとうございました。今後の仏青活動の参考にさせて頂きます。
また、私たち仙台仏青では講演会の翌日に森達也さんの講演を受けて一般参加の座談会を開きました。座談会で出た意見の一部を掲載させて頂きます。
座談会の様子

座談.png

━━━死刑について

* ・正直今まで意識していないことだった。
* ・死刑はあったほうがいい。被害者家族は苦しみを味わいながら生きる。心の負担を減らすためには、憎む対象がいなくなればよいのでは。
* ・そもそも死刑にして加害者を裁いたところで被害者はそれだけでは納得いかないと思う
* ・そういう縁になれば自分も人を殺しかねない存在だということを認識することが大切
* ・言葉が先行して具体的なものを知らない
* ・遺族のための刑なのか?その考え方は違うのでは。でも死刑をなくせば無期懲役でいいのか?人の命を奪っておきながらそれが最高刑でいいのか?
* ・制度や理論ではなく「人の命」という視点で考え続けていきたい。
* ・被害者が死に、加害者までも死刑にし。お互い死を持ってしてもなにも解決しないのではないか。
* ・どちらかというとなくていいのでは。遺族が死刑を望む気持ちはわかる。しかしいざ刑を執行するとなったとき、自分がそのボタンを押せるか。自分が押せないものを社会に押し付けているという現実があるのでは。
* ・被害者になった仮定の話ばかりが出るが、加害者(の関係者)になる仮定の話が出てこない。そうならないとは絶対言い切れないではないか。
* ・『こいつは死刑でいい(荒川沖事件)』と親が言ってしまうような社会の状況とはどうなのか。
* ・死刑は自分が被害者で死んだ場合に自分の母親は相手を憎んで死刑にしてほしいというだろうがそれは代理で母親に加害者を殺させるようなものだから必ずしも死刑がいいとも限らないし、誰のための死刑であるかというところを考えなければならないと思う。
* ・いい、悪いの次元ではないのでは法で裁くというところに宗教的な解釈を入れるのはどうなんだろう
* ・宅間事件のように死刑を望む人間の死刑が迅速に執行されることをどう思うか。
* ・自分がどの立場に立ってこの問題を考えるかが大切、絶対に被害者の悲しみもわからないし加害者のことも全てをわかるわけではない。いまは第三者の意見としてしか物をいえない
* ・すごく考えたが、やはりどちらにも決められない。人間が決められることではない、決めちゃいけないことなのでは。世の中には答えられることと、答えられないことがある。

━━━いのちについて

* ・命は殺されるべき命ではないし、殺した人の命も殺されるべきではない。
* ・人間はほかの動物を殺して生きている。他の動物に償えるのか。
* ・たまたま殺していないだけで、心の中でたくさんの人を殺している。
* ・裁判官が刑を決めるのは以前の判例と法律に従ってであっていのちという視点には立っていない

━━━裁判員制度について

* ・裁判員に選ばれて、死刑を望まない少数派になったが、結局多数決で死刑という決断が下されたら、どう考えていけばいいのかわからない。
* ・賛成・反対あっても裁判員には行きたくない。
* ・実際に裁判員に参加したほうが自分の意見を訴えられるのではないか。
* ・裁判員制度で、三日やそこらでどれくらいその人のことがわかるのか?親ですら子供のことがわからない時代。まして他人のことなんてわかるのか。
* ・人が人を裁くということには間違いがおこりやすい裁判員を無作為に選ぶのではなく被害者家族にやらせたらどうか