昨年秋から始動した仙台仏青。その活動理念には仏青会員が各々、様々な思いを持っているところであるが一歩ずつ確実に歩み出した。自坊に籠る日々から外の世界へ。

 若いことは素晴らしい。よく耳にする言葉だ。一概にいいきれることではなく、年月を重ねて得ることの方が多いかもしれないが、今のうちしかできないことがきっとあるはず。理由をつけて集まっては下らない話から真剣な話まで。気が置けない仲間と素直な気持ちをさらけ出せる場として、今貴重な時間をおくっている。僕自身は必ずしも活発に意見交換を行えているとは言えないかもしれない。しかし人の思いを感じ、それがまた自分の中にあるものと入り混じり、常に自分への刺激となっていることは間違いない。またお寺以外からの参加者があることが、この場をさらに刺激的なものへと変化させる。一人では決して味わえない、人の思いを感じるという楽しさ。これこそ今、僕が仏青に参加したいという思いの根源になっている。

 また正直に書くと皆とつながる場が欲しいというのもひとつの理由で、不純な動機かもしれないけれどせっかく同年代の同じ道を歩む人たちの集まりなのだから関わりを切りたくない。自分の思ってもみなかったいろんな話を聞けるし、思ってもみなかったいろんな所にも行ける。自坊にいたのではなかなか難しいことだ。

 「最近どうよ?やりたいことできてる?一人では実現できそうにないことをみんなでやってみないかい」

 仏青設立時の文章だけれど、僕は一人で歩きだせる自信がない。弱いのかもしれない。でも近くには共に考え、共に感じ、共に歩んでくれる仲間がいる。

 人の考えはもちろん千差万別で、ときには足並みが揃わないこともある。ときには人の思いを受け入れられない自分を思い知らされることもあるけれど。しかし、その繰り返しの中で僕もまた人と共に歩める存在となってきたい。